仮組みです
4弦のみ裏通し
ピックアップはチェコ製
 ケントアームストロング
ブリッジはウィルキンソンWBBO
 ネックの付け根周辺にある
公園の入り口みたいな
金属の棒は指置きです
これはかなり弾きやすくなる

キルトメイプルの曲げ張りを
 やってみることに
今後のフロントピックアップ増設の際の対策でタイトに
 

配線溝を空けました

とりあえずこのまま
 静態保存中

固定は古来長いゴムでグルグル 巻きが多いのですが
メーカーのものが良く剥がれている
 ので別のアプローチをしたり...
透明のテープは現在の状態が
透けて見えるので使いやすい
適度な強さと伸縮性があるものを
 探してます

裏もバインディングを貼ります
 プラスティックと違い柔軟性が
 低く折れてしまうので
 蒸気など熱を使い曲げて
 貼っていきます
木材のバインディングは縮んだり
 はがれたりすることが少ない上
塗装の際 シンナーなどの
 溶剤にも影響されないので
アコースティックにお勧めです
 

樫の木のバインディング
 日本的なカワイさがある
 導管に目止め剤の茶色が
 入るととっても自然
どんぐりが取れる木が
 減りました
 

バインディング溝とミニかんな

バインディングの溝と
 ヒールキャップ
ちょっと悩み中です

箱になりました
バックセンターは元のままです
 なにか考えないと!

右写真は古い塗膜の除去

このスモールギターを製作する
 きっかけになったのは
顧客でもあり僕が
 とても尊敬している
 北海道で教師をしておられる方
 から古い国産のボディを
 プレゼントしていただいた事です
彼のような先生に巡り合えるなら
 子供からやり直したいと
 思ったりもします


だから丁寧にゆっくり進めてます

バック板のブレイシング
 一本一本 曲面が変化してます
 サウンドホール裏か
 ブリッジ裏かどちらを深くするかで
 音量と音の反応に
 変化が出ると思います
フィンガーピッカー向けの
 ギターに多いスモールボディ
 深胴タイプは音が大きく
 サスティーンがある反面
コードバランスが悪い事とミュートの
 反応が遅く感じます
ただフラットピック主体で
 全弦ピッカーの僕と違って
 上手なフィンガーピッカーは
 同時に3音以上ボイシングすること
 が少ないですし次の音までに
 音を止めることも少ないので
 やはり適正ですね
長所 短所は表裏みたいです 

ブレイスを削って仕上げています

定番のXブレイシング
 マーチン社はXブレイシングや
 ボディシェイプの2次使用を
 認めている寛大な先駆者です

バック板にモザイクを
 圧着中

アコースティック材料と
 ライニングの接着

塗装作業
僕は板金作業も模型製作も
 経験者ですので多少工程に
 変化をつけています
重要に考えるのは綺麗なこと
 長年の耐光性の実績があること
音の振動を助けることです

具体的には下地の塗料に
 仕上げ色の顔料等を混ぜ
 少しでも重ね塗り回数を
 減らすこと
(イタリア車に良くある手法です)
塗料乾燥の際 点日干しをする
 自分で配合した目止め剤を
 使うことなどです
あとは秘密です

良材使用!完璧な柾目メイプルに
軽量アッシュです
ボディの多数の溝にポイント
僕個人はセミアコの音の止まり方が
 好きではないので
ぴたっと止まるセミアコにしたくて
 大きな空洞を避けます
ハウリングにも強いです
あとは空洞を密室化すると音の
 統一感がないような気がするので
 (あくまで個人的な意見です)
 外部へ空気を誘導します
なにか入ったら取り出せません!

ブリッジ周りザグリは最低限にする

バックコンターがひつようなので
 Fホール内は斜めに手で
 チェンバーを掘る

天板はローズウッド4mmに
 キルトメイプル1P化粧板
 (厚みは0.6しかない!
  それでも高価です)

シンライン 完成写真
赤ラメのバインディングは
 塗装で作ってあります