保管方法
保管する際に注意することは
ギターに不必要な力が加わらないこと 高温多湿 直射日光を避けることです
間違って踏まれてしまったり高いところから落ちたりしないために専用の置き場所があるとよいかもしれません
 もし壁掛けスタンドを設置できる環境であれば省スペースで事故防止に加えて部屋の高い位置で湿度も低く
 ネック反りの予防にもつながります
 ギターの自重が弦の張力に大して働くためネックにかかる負担が大きく軽減されます
ネックの保護ために弾き終わったあと等 弦を緩める方法はハードケースや床置き 長期保管 には重要ですが
 何本か楽器をお持ちの場合などうんざりしてしまうかもしれません
 (壁に穴をあけられない環境の方でも木材で専用スタンドを作って部屋の角に置く方法もあります
 ぶら下がり健康棒みたいにデザインします GHOST特製ギター健康スタンドもオーダーできます)

夏季の車の室内温度は楽器には負担が大きすぎます 絶対に避けてください
 高温 直射日光を避けるためには部屋の中で陽がさしこまない方角に置き
 布でギター表面を保護すれば塗膜の劣化 色落ちも緩和 (GHOSTでもギターは保管時 腹巻きをしてます)
湿度を避けるために! 部屋の中でも場所によって湿度に差があります 部屋の中でも高い位置は湿度が低くなります
 締め切った押入れの下段などはもっとも多湿になりますので楽器やレコードなどの保管は注意してください
 デリケートな楽器や希少価値のある楽器をお持ちの方には湿度計の購入をお勧めします
ハードケースでの長期保存に注意するべきこと
 ギターは塗料を含めて経年劣化の際 微量のガスを発生しますし汗などの水分も密閉されてしまいます
 密閉環境でガスは樹脂部品の劣化を早めますし水分は金属部品やメッキを傷めます
 隙間だらけのケースであれば問題ないのですがプラスティックケースは特に密閉性が高いため
 除湿剤を入れたり 蓋を開けて換気することをお勧めします

フレットのすり合わせ
フレットのすり合わせとはフレット上部の高さを削ることによって平均化し弦高や音程のバランスを合わせる作業です
 フレット上部の形状で横スライドに影響が出ますし高さも運指に影響します
綺麗なキノコ型断面のフレットは運指がスムーズですし上面が平らになったフレットははっきりした音が出し易いです
チェック方法は短い定規でフレット上部をネック縦方面(弦と同じ向き)に滑らせて見てください
 強く当たるのはフレットの浮き 当たらないところは磨耗です
 全体的には高さがそろっていれば良い訳です
部分的に削れが激しくえぐれていると異音(バズ ビビり)が発生する可能性があるのでご確認ください
 聞いた感じ 問題なければOKです
作業がいつ必要かはあなた自身の判断が大事 人間の体と同じで完全に正常な状態なんてなかなかありません
 何か違和感を感じたら専門家に相談するといいと思います

ネックの反り 状態の判断について
ネックの反り 自分で判断するのは難しいですね
 まずは「反り」の種類
「順ゾリ」 ネックが弦の張力に負けて引っ張られてしまう状態
「逆ゾリ」 ネックが弦の張力に逆らってヘッド裏方向に曲がってしまう事
「ネジレ」 指板の1弦側と6弦側で大きく状態(反り具合)に差が出ること

確認方法
一番簡単で確実なのは50cm程度のまっすぐな定規を弦の張ったネックのフレットに当ててみることです
 (金属の定規を強く当てるとフレットに傷がつきます 要注意!)
「順ゾリ」 1フレットと最終フレットには当たっているのに真ん中の8〜10フレット付近の隙間が大きければ「順ゾリ」
「逆ゾリ」 真ん中ばかり当たってネックの両端
は浮いてしまって定規がカタカタ動くのであれば「逆ゾリ」
「ネジレ」 1弦側と6弦側で大きく状態が違うものは「ネジレ」と判断します
 どこでも定規を持ち込む度胸があれば!!なかなかの大物です

次の方法はフレットの2箇所を押弦しその中間距離の地点でフレットの頂点と弦の隙間を見て判断する方法です
 まずは1フレットを左手で軽く押さえ右手小指で14〜16フレットを軽く押さえてみてください
 そのまま右手の親指で中間距離の8〜9フレットを押さえたり離したりしてみると隙間具合が確認しやすいと思います
 両端を押さえたと同時に中間もフレットに当たるのがまっすぐな状態なのですが
 逆ゾリの場合も当たってしまうので判断が難しいかも知れません

最後にボディを両手で持って確認する方法です
 ネックを持ってしまうとボディの重さでネックがたわみ変化してしまうので
 テーブルなどにボディ部分を置いてネックを自由な状態にするか
 ボディを両手で固定し目の高さにあわせる
では ブリッジ後方からヘッドに向けて指板端やフレットエッジ(斜めに加工された部分)を全体的に見てください
 どうでしょう?まっすぐに見えますか?
慣れていないと直線ってはっきりわかりにくいかもしれませんね 

選びかた
ギターを買われる場合に皆様はどんな条件で選ばれるでしょうか?
 僕はまず外観 次に金額 弾き心地 最後に音 を考えます
好きな見かけであってつくりが良い外観 そして無理のない支払い範囲であることを確かめ
 最後に手に取ってから音や手触りを試します
それぞれに購入方法があると思いますが今回はリスク面についてのアドバイス
楽器で一番 問題が発生するのはネックの精度です
 ピックアップやブリッジなどのパーツは簡単に交換できますし低予算での改修 交換の余地があるのに対して
 ネックの精度調整は専門家でさえ手間のかかる部分なのです
 高価な楽器や新品でも状態の良くないものもありますし安価であっても良いものもあります
 自分の目 センスが大事です 
ネット販売ではネックの状態が自分で確認であときませんしネック内部のトラスロッドが
 正常に作動するかは楽器店の店頭でも確認することは難しいです
なので...信用できる相手との取引が大事ですね
 何より運と勘は大きいと思います 幸運を!